ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

川沿いの桜

2017-04-05 14:04:39 | 
自転車さえ捨ててしまった僕は

長らく歩いて川沿いまで来た

桜は待っていてくれた


散歩する人

ビニールシートを敷いて、楽しむ人

のどかな景色が、桜と共に流れていく


陽光を浴びて、キラキラ揺れる川面に浮気していたら

川の手前の菜の花が、風を味方に

ゆらゆら踊りながら存在を主張する

みんな精一杯生きている


春に咲く人、夏に咲く人、秋に咲く人、冬に咲く人

美しさは刹那で、世界が瞬きをしているうちに、葉人となる

この桜たちと変わりないことを人はつい忘れる


桜並木をUターンして、コンクリートの街に戻る

僕は今年初めて、冷えた缶コーヒーを選択した

夏の予感がした


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする