ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

天才・宇多田の陰に倉木麻衣の大記録

2017-06-10 16:36:29 | 音楽
半年ほど前に書いた「大人になるにつれ、かなしく」がいまだに読まれていることを嬉しく思います。

さて、本題に入ります。だいぶ前になりますが、4月に発売された倉木麻衣の41作目のシングルが、オリコン週間ランキングで5位にランクされました。これで41作連続のベストテン入りだそうです。デビュー曲からこれまですべてが、10位以内に入っているという事になります。勿論、ソロアーティストとしては前人未到の記録を更新し続けているのです。

倉木さんは、デビューした時期が、宇多田ヒカルと重なります。宇多田さんが、少し早く世に出ました。「Automatic」からファーストアルバム、「First Love」へと畳み掛けた天才少女の出現は、20世紀末の世の中にひとつの衝撃を与えました。未だに、このアルバム売り上げ枚数は破られることはなく、おそらく永遠に消えない記録となるでしょう。

宇多田旋風が吹き荒れた1999年の終り。倉木さんが「Love.Day After Tomorrow」でデビューを果たし、ミリオンヒットとなりました。宇多田さんのインパクトが強すぎたため、宇多田の後を追う、新人アーティストという扱いだったような気がします。

宇多田ヒカルの、強烈な朝日の眩しさに照らされたその夜、空に浮かんだ美しい月が倉木麻衣でした。あの10代半ばの少女たちの衝撃から20年近くが経ちました。今日の宇多田さんの活躍を予想した人は、多かったと思われますが、倉木さんがここまで長持ちすると見ていた人は、かなり少ないのではないでしょうか?デビュー当時から可憐で儚いイメージがありましたから。

この20世紀末に現れた少女たちの物語は、まだ続いています。宇多田ヒカルの夕陽が、赤く燃えて沈んでいき、倉木麻衣の月が、空が白み始め、次第に薄れ、消えていく、その時まで。まだまだ彼女たちが、歌姫として輝き続けることを願っています。
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