ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

スピッツ「ロビンソン」 YouTube再生1億超え

2019-09-11 22:07:46 | 音楽
9月初めスピッツ「ロビンソン」のYouTubeの再生回数が1億回を超えました。90年代のミュージックビデオでは初めての記録だそうです。たしかに再生回数が1億を超えている曲をたまに見かけますが、大抵はここ10年ぐらいの曲で20世紀の邦楽では見たことがありません。僕も80、90年代の曲を懐かしさからよく聴きますが、単なる郷愁だけでは届かない数字ですね。今も生きている曲だからこそ、これだけの再生回数を生み出したのでしょう。

ロビンソンを初めて聴いた時は、少なからず衝撃を受けました。独自の世界観なのに耳障りの良さ、草野さんの澄み渡った高音、そしてスピッツというバンドの実力も含めてやっぱり曲が凄いという印象でした。しかし2回、3回と聴くうちに、歌詞が耳に入ってくるようになり、よりこの曲が好きになりました。

「新しい季節は なぜか切ない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた」で始まるこの歌詞は最終的に
「誰も触れない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る」
ここまで行ってしまうわけです。

出だしは青春の香りがしますが、二人だけの国、大きな力で空に浮かべる、最終的には宇宙の風に乗るという、随分、遠くまで行ったなという歌詞のスケールの大きな立体感。そして色合いもセピア色で始まり、仕上げは眩しくも重厚感のある色合いで大きな幅を持たせました。この頃の草野マサムネさんは20代。若く瑞々しい感性そのままに、このスケールの大きな曲が出来上がったのだと思います。

「ロビンソン」はスピッツを短期間でメジャーにし、そして長く人々に愛されるバンドに作り上げた無形の記念碑のような曲なのだという気がします。

コメント
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