永瀬拓矢王座に藤井聡太竜王・名人が挑戦する王座戦五番勝負第3局が昨日、行われ、藤井竜王・名人が81手で永瀬王座を下し、2勝1敗としました。
それにしても勝負、特に将棋は最後まで分かりません。藤井さんは負けを覚悟していたでしょう。内容的には序盤からいいところなく完封負け寸前でしたから。
終盤はライブで見ていたのですが、最近では珍しく、何度も首をうなだれていました。
65手目、藤井が2一飛車打ちで初めての王手。当然、永瀬さんは3一歩と受けるとみていました。彼も感覚的には3一歩だったのでしょう。しかし、読みを入れているうちに、様々な事が脳裏によぎってきたのかもしれません。藤井将棋の恐ろしさを誰よりも知る永瀬さんだからこそ「自分の見えていない手が藤井には見えている」という思考に陥ったと推測します。結局は4一飛車と受け、形成は一気に藤井さんに傾きました。
しかし、その後も藤井さんは項垂れていました。「どうしてこんな将棋を指してしまったのだろう」という後悔がまだ続いているようでした。これではいけないと思い直し、盤上を睨んでいた目が印象的です。
とにもかくにも藤井名人の2勝1敗。王座獲得、そして八冠制覇に王手をかけました。相変わらず藤井さんの状態は良くないし、永瀬さんの打倒藤井への研究、執念は凄まじい。
近いようで遠い1勝。世間的には藤井有利の声が圧倒的でしょう。マスコミは将棋を知りませんから。しかし、個人的にはまだ決着の行方が見えません。見えないからこそ、面白いと言えば面白いですけど。