侍ジャパン、本当によくやってくれました。MVPは大谷翔平。文句なしでしょう。
決勝のアメリカ戦。3対2で日本1点リードの9回裏。マウンドを託せるのは大谷しかいませんでした。
先頭打者に四球で無死一塁。バッターは一番のベッツ。昨年35本のホームランを打っています。しかし、マウンドに大谷、右打者、1点リードされた最後の攻撃ということを考えるとバントで後続のトラウト、ゴールドシュミットに託すのが、得点の確率は高かったです。ここが野球とベースボールの違いだと思います。
ベッツが併殺打で二死でトラウト。カウント3-2からのスライダーは真ん中から真横に曲がる、お手本のような球でした。さすがのトラウトのバットも空を斬りました。
大谷はこれまでの日本プロ野球史上、最高の選手ではないでしょうか。今後は大リーグ史上最高の選手を目指して欲しい。
吉田正尚は打撃の名人ですね。彼なくして日本の優勝はなかった。今季からメジャーリーグですが、ケガなどがなければ高い成績を残せるでしょう。
ヌートバー、近藤もよく塁に出ました。村上も決勝の一発は完璧な当たりでした。岡本もよかった。
投手では戸郷が良い内容でした。決勝は投手力の勝利です。
あと一人、忘れてならないのはダルビッシュ有投手。こないだ東北高校のユニフォームを見て、20年前のダルビッシュを思い出しました。線が細く故障がち。しかし、球が飛び抜けて速く、才能溢れる華のある少年でした。
今大会は投手としては、実力を充分に発揮出来ませんでしたが、早くからチームに合流し、後輩投手に自らの技術を惜しみ無く伝授しました。栗山監督が「ダルビッシュジャパン」というほど、チームの精神的支柱でした。
そして栗山監督。王監督がカリスマ性、原監督が統率力なら栗山監督は人徳で選手を見事に束ねました。僕は監督としては栗山さんが最も好きですね。こんなに笑顔の絶えない楽しそうなチームはこれまでなかった。
すべては栗山さんが大谷君をドラフトで指名して、二人三脚で二刀流に挑んだことが始まりでした。あのまま、高卒でアメリカへ渡っていたら、現在、大谷選手は野球を続けていたかすらわかりません。栗山さんとの出会いが大谷君の野球人生を大きく変え、そして日本の、世界の野球を変えました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます