夜空に消えてく星の声
儚げに光る鈍色(にびいろ)の月
二人で泳いだ海は何故
束の間に色変えてゆくんだろう
このまま眠ってしまいたくない
あなたをまだ感じてたい
もしもあなたが寂しい時に
ただそばにいることさえできないけど
失くす傷みを知ったあなたは
ほかの愛を掴める そう祈っている
泣きたいときや苦しい時は
私を思い出してくれればいい
寄り添える場所 遠い夏の日
温もり 生きる喜び
全ての心に
作詞・柴咲コウ 作曲・小松清人。2004年8月発売。TBS系ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」主題歌。
最近、柴咲コウの動画を見る機会が多くなりました。若い頃に比べて上品になって、それでいて芯の強さを奥に秘めている印象です。そして相変わらず美しい。歌手としても女優としても才能の高さを感じます。
「かたちあるもの」は当時、新進女優の綾瀬はるかの熱演が印象的な「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌です。
「夜空に消えてく星の声~色変えてゆくんだろう」
かなり抽象的な文章ですが、どこか寂しげで、歌詞全体の世界観を示しているようにも思えます。
「このまま眠って~感じてたい」
何気ない恋人への想いにもとれますが、ドラマの内容から察すると、眠るイコール死を意味するのでしょう。ヒロインは不治の病に侵されています。
「もしもあなたが寂しい時に~そう祈っている」
ヒロインが自らの死後の恋人への思いを綴っています。
「泣きたいときや~温もり、生きる喜び。全ての心に」
寄り添える場所、遠い夏の日。眩しくもあり、切ない。
ドラマのエンディングで、この歌詞が切ないメロディーに乗って、柴咲さんの声で流れてくるんですよね。
体当たりの演技の演技に真っ直ぐな歌詞。綾瀬も柴咲も若かった。
確かに全体的にはストレートな言葉が並んでいます。ただ、歌詞だけを見ると、、失恋を描いているように写ります。しかし、ドラマを重ね合わせると、また意味合いが違ってくる。20代前半でこうした芸当を持っていたのですから、彼女の作詞のセンスは素晴らしいですね。
柴咲コウはアーティストと呼ぶにふさわしい。
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