先日、王将リーグで注目のガードがありました。全勝でトップを走る藤井聡太三冠と1敗で追走する羽生善治九段の激突です。
先手羽生、後手藤井で幕を開け、矢倉模様になり、中盤までは互角の応酬。終盤までどちらが勝っているか分からない攻防が続きましたが、時間に切迫した羽生九段が自玉の詰みを読みきれず、攻めの手に出ました。即詰みを見事に読みきった藤井三冠が106手で際どい勝負をものにしました。
これで藤井三冠は王将戦挑戦に大きく前進し、羽生九段は挑戦争いから後退しました。
将棋ファンの間で羽生さんの順位戦でのA級陥落が囁かれているようですが、この王将リーグ、そして藤井戦のような将棋を指し続ければ、陥落は考えにくいですけどね。羽生さんが残留し、藤井君が順当に昇級すれば、いよいよA級という最高峰のリーグで藤井羽生の対局が実現します。多くのファンが待ち望んでいるでしょうね。
A級と言えば山崎八段が初勝利を飾りました。山崎さん、おめでとう!
さて藤井三冠ですが、いよいよ竜王奪取まであと1勝と迫りました。豊島竜王にも意地があるでしょう。熱戦を期待しています。
私はいつも藤井さんを応援しているのですが、豊島さんも好きな棋士なので、複雑です。どちらにしても、明日の夜には決着が着きます。
でも豊島さんにはここ一番の意地を見せてほしいです。