「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

中身は砂糖

2012年10月26日 |   中2 
中2英語の教科書には狂言「附子」をモチーフにした読み物が載っています。
新しい文法事項が絡まない部分なので省く学校もあるみたいですが
せっかく生徒達が楽しんで取り組めそうなお話だし、やってみることにしました。

有名なお話だからなのか予習したのか、内容をうっすら知っている生徒がいて
「ツボの中が毒じゃなかった話でしょ~」とか
オチを言おうとするのを制止しながら、まずは新出単語の練習。

この時点で「ツボの中って天ぷらだったっけ?」とナゾの発言をする生徒が。
天ぷら!?
生徒の手元を見てみたら temple の単語が…。
それは「寺」ですから。

あとは、「ツボの中はぼた餅だった!」と言い張る生徒も。
「違う!」と言ったら「じゃあおはぎが入ってたんでしょ。
ほとんど同じモノじゃん!
どっちにしろ、ツボに入れて保存する食べ物じゃないから。

最後にCDで本文を聞かせたのですが、和尚様の声色や小僧達のうめき声など
いつもの本文朗読とは雰囲気が違うのが大ウケでした。
よかったよかった。

英文もいいけれど、これに関しては、ぜひ元になった狂言を見てほしいなあ。
とにかく擬音がシュール。
掛け軸を破るのに「サラリ、サラリ、バッサリ」とか
茶碗を割ったとき「ガラリーン、チーン」とか、もうそこだけで笑える。
古文は昔の言葉だというだけで毛嫌いするイマドキの中学生も
十分理解できておもしろい作品だと思います。
昔は小学校の教科書に載っていたんだけど、最近は載っていないみたいで残念。