「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

『新版 国性爺合戦』

2016年09月18日 | 今日の1作 
今日は30-DELUX『新版 国性爺合戦』を観てきました。
元ネタは近松門左衛門の人形浄瑠璃で、登場人物の多くが中国名ということで
名前と人間関係と話のスジを把握しきれるか少し不安に思っていたのですが
まったくの杞憂でした。

大ざっぱにまとめると、中国人を父に日本人を母に持つ青年が
韃靼王にのっとられた明を再興すべく戦い、英雄へと導かれていく
ハナシ。
親子の愛や夫婦の愛といった肉親の情が絡んで
よりドラマチックな展開になっていて
前説で「全編クライマックス」とあった通り
2時間ちょっとの上演時間中、ずっと目が離せませんでした。

30-DELUXだけあって、やはり殺陣は圧巻。
スピード感があったし、美しかったです。
ちょいちょいギャグパートがあって
ただ突っ走るだけでなく、緩急がちょうど良い具合。
それぞれのキャラが立っていて、
しかもそれが見事にハマっていたのも印象的でした。
もちろんばばりょ(馬場良馬さん)目当てだったのですが
まずは女性陣の美しさに目を奪われ。
そして、ばばりょや山口さん(現イケメンby前説)の麗しさ、
林さん(旧イケメンby前説)のイカレっぷり、
森さんのワイルドさ、陰山さんのダンディぶり
アツ兄の圧倒的な存在感にクギヅケでした。

今回は2列目中央という、オペラグラス不要の席だったので
細かい表情や衣装の美しさもじっくり堪能できました。
前回この劇場に来たときは、2階席の後ろから2列目だったから
見え方が全然違った!!
舞台中央で倒れ伏す演者と視線がほぼ一緒なんて!!
(でも遠慮なくガン見。

今日は東京公演の千秋楽だったため、
たぶんカーテンコールがスペシャルだったのかな?
演者からの一言挨拶が5人くらいあったし
(森さんは虎語「ガオガオ」だったけど。
ばばりょと林さんのコント?小話?もあったし(←超ウケた
本編が終わった後の30分が、そこだけでも見応えのあるものでした。
その様子を見ていて、アツヒロさんを中心に、仲の良いカンパニーなんだな
仲が良いだけでなく向上心の高いカンパニーなんだなということが窺い知れました。
このあと愛知・福岡・大阪と地方公演が続きますが
どんどん洗練されていくんだろうなあ。

というわけで、今日の観劇記念のパンフレット。↓↓↓

隣はDVD先行予約特典のチケットホルダー。(と今日のチケット)

チケットホルダーは開くとこんな感じ。

今日のカーテンコールが特典映像として入ったらいいなあと思いつつ
DVDが届くのを楽しみに待ちたいと思います。