「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

文学史

2018年11月11日 |   中2 
今日も休日返上で昼間から定期テスト対策授業を実施しました。

本番まで数日と迫っているので、クラス・科目によっては
総仕上げの意味を込めて過去問プリントを使ってみました。

中2国語は、今回「枕草子」「徒然草」「平家物語」がテスト範囲で
それぞれの作者成立時代ジャンルを漢字で書く問題が
出題されやすいから、必ず覚えてください!
と毎時間訴えていたのに、いざ過去問をやらせてみたらヒドイ有様。

春はあけぼの。やうやう…」と本文が載っていて
作品名作者名漢字で書きなさい。という問題に
「あー…。なんだっけ。知ってますよ!ちょっと待ってください…
と言っている割にはずっとうなっているので、
そっちはあきらめて作者名を聞いたら
紫式部でしょ。」と即答。
ぜんぜんわかってないじゃない。

つれづれなるままに日暮らし…」の作品名ですら
私の顔色をうかがいながら、おそるおそる「…枕草子
読んだ?本文を読んでその答えなの?
私の驚きぶりにあわてて本文を読んで
「あ!つれづれぐさ…。でも漢字が「草」しかわかりません。
今までの授業は何だったんだろうと脱力しました。

「平家物語」成立時代に至っては
「平安」が多くて「安土・桃山」「室町」も何人かいました。
戦をしている時代…というイメージなんだろうな。

そういえば、中1クラスでも「竹取物語」の成立時代を
「日本最古の物語」というヒントがあったにもかかわらず
「江戸」と自信満々に書いていた生徒がいてのけぞったんだよなあ…。

そもそも、時代の順番を覚えていない生徒がけっこういるので
覚えたところで、どっちの方が古い書物なのかわかっていない気がします。
「平成」の前が「昭和」というのはギリギリわかるとして
それより前のことは関心がない様子。

生徒たちのこういう姿を見ると危機感を覚えます。
日本の将来も心配だけど、週明けのテストも心配だなあ。