白雲去来

蜷川正大の日々是口実

創業安政三年(一八五六年)の「鍵屋」へ。

2015-09-28 16:59:23 | 日記
九月二十四日(木)雨後曇り。

今日も東京行き。五時に「アメ横」にある大熊雄次氏のお店の前にて共通の友人と待ち合わせ。御徒町へは待ち合わせの三十分前に着いた。何を買うのではないが、商店街を歩くのが好きだ。最近ではアメ横で生物を買うことはなくなった。何か、何処の店を見ても置いてあるものは同じで、値段も画一のような気がするからである。買うものと言えばスニカーや革靴など。

有名な居酒屋「大統領」の本店を覘いたが満席。お店の前に、これも有名な「たきおか」が出来ていた。こういった立ち飲みの居酒屋ブームがいつまで続くのだろうか。五時に皆さんと合流して向かったのは、大熊氏の地元、根岸の「鍵屋」というお店。横浜にも根岸と言う町があるが、落語などに登場するのは東京の根岸の方だ。俳句の下の句に「根岸の里の詫び住まい」をつけると、何でも句になるという笑い話がある。

「鍵屋」の創業は安政三年(一八五六年)というから驚く。元は醤油屋だったとのこと。このお店は何でも女性だけの入店は認めないという。しかし男性の同伴者がいる場合は入店できる。カウンター席と小上がりの座敷があり、お酒はビールと日本酒のみ。日本酒は、大関、菊正宗、櫻正宗の三種類。料理は、合鴨塩焼き、鰻のくりから焼き、冷奴など二十種類ほど。お店に入れば、そのまま昭和をもっとさかのぼった時代の趣がある。池波正太郎の小説に出てきそうな居酒屋である。九時には閉店してしまうらしいが、私たちは開店と同時に行ったので余裕だった。日本酒を四合ほど飲んでから、箕輪の鮨屋へ転戦。カツオの刺身などを堪能して解散。いい夜だった。

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群青忌の準備に追われている。

2015-09-28 16:18:13 | 日記
九月二十三日(水)晴れ。秋分の日。

来月の群青忌の準備でかなり忙しい思いをしている。こういった催しというものは、段取りが全てで、始まってしまえば二時間ほどで終了してしまう。集まる人たちは、当然ながら事前の段取りやスタッフの苦労などは意に介さず催しに参加する。それは当然のことで、私だって当事者でなければ、そんな裏方の苦労などには、思いが至らない。

まだ二十年祭のように会場を借りての大がかりな「群青忌」に比べたならば楽なものだ。といっても法事を行うにしても夏ごろから、案内状やお寺の段取り、記念品の設定など幾度もスタッフ会議を行った。今回は、野村先生が、平成四年の夏に行われた参議院選挙の折に、その思いを三句の俳句にしたものの一つをお配りする。その印刷や、色紙を入れるタトウ紙、封筒、案内文などの製作、更には領収書や直会の会場の手配、マイクロバスのレンタルなど、スタッフの手を煩わせている。たまに「いつまでやるの」何て事を言われたりするが、野村先生の思想と行動が風化せぬように努力するのが、門下生の当然の務めと思っている。そして群青忌に集まる全国の社友、同志の人たちとの懇親も楽しみの一つである。群青忌を行う、というよりも、やらせて頂いている。という思いの方が強い。

群青忌当日に、皆さんとお会いできますことを楽しみにしております。

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大宮へ。

2015-09-28 16:18:13 | 日記
九月二十二日(火)晴れ。

国民の休日とやらで休み。今日は、元「群青の会」の代表の正田暢鍵氏のご母堂が亡くなられ、その通夜式が大宮の斎場にて行われ志村馨君と共に出席。大宮までは、保土ヶ谷から湘南新宿ラインで一本で行く。五時半に大宮駅にて大熊雄次氏ら、一門の人たちと待ち合わせた。

斎場には、野村先生の奥さんやご子息の勇介君、根本順善監督、デザイナーの芳賀里枝さんたちも到着していてご挨拶をする。六時に通夜式開始。ご焼香の後にお斎を済ませて、渡辺臥龍氏に大宮の駅まで送って頂いた。

帰ろうと思ったら、駅前にある「いずみや本店」という居酒屋の看板が目に入った。一緒に行った友人が以前来たことがあり、「老舗ですよ」。の言葉に誘われて、ふらふらっと吸い込まれるように店に入った。呑兵衛の悲しい性である。店内はほぼ満席状態。あまり愛想の良くないおばちゃんに促されて席に着くが、まあ大衆居酒屋とはこんなものか。がぁっーと飲んで食って、さっと帰った。昭和二十二年からやっているそうだが、それなりの店だった。この手の店だったら池袋の「ふくろ」の方が好きだ。

九時過ぎに帰宅して。どどっと寝てしまった。

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