大災害が来ないように、憲法に書いたら。

九月十一日（金）晴れ。

やっと晴れた。「かつて経験をしたことのない大雨」の被害をこうむった地域の人たちにとってはこの晴天は有難いに違いあるまい。誰を恨んでも仕方のないことだが、自宅が流され着の身着のままで助けられた人たちが、何の愚痴をこぼすではなく、「仕方がないですよ。命が助かっただけでも幸せ」と笑顔で話す姿に、日本人の諦観、死生観というものを感じずにはいられなかった。桜を愛する国民の真骨頂でもある。もちろん被災人たちの皆が、こんなに明るい訳もないだろうが、泣き叫んだり、取り乱したりする姿を見ることがなかったのは、救われる思いがする。

徐々に落ち着いたら、身の不幸を嘆くのだろうが、こんな時こそ日本人同士が助け合って、被災地への寄付や衣料の提供を心掛けたいものだ。それにしても、ああいった災害で、保険は適用されるのだろうか。我が家でも火災保険しか入っていない（多分）。地震や水害、台風での倒壊など、保険を見直さなければならないと思った。保険屋さんも儲かっているのだから、何とか考えて貰いたいと、素人は思う次第。

しかし避難所になっている市役所などに自家発電の準備がないのはどうかと思う。これを教訓に避難所に指定されている所は、せめて自家発電を用意するなど、もしもの時に備えたらよいと思う。我が家も軽発電機を買おうと思ったことがあるが、ガソリンを常備しなければならないので、あきらめた。一時期アウトドアに凝っていた時期もあるので、テントやランタンなどはかなりそろえているが、ランタンの燃料であるホワイトガソリンは、発火しやすく常備が難しい。ペドロマックスなど灯油のものを買おうかと考えている。東北大震災の教訓から、飲料水は常備しているし、風呂の湯も、新しい湯を入れるまで、捨てないようにしている。断水になったときに一番困るのがトイレだからである。まあ災害に遭遇して、命があった場合だが・・・。備えあれば憂いなし。

話は変わるが、航空自衛隊の中国軍機に対するスクランブルが、昨年は四六四回もあり、これは我が国が尖閣諸島を国有化する前の三倍にもなるそうだ。平和ボケしている連中は、「やたらに中国の脅威をあおっている」と言っているが、これが現実なのだ。九条があるから平和が保たれていると世迷言を言っている能天気な人たちがいるが、それでは憲法に「地震は来るな」「台風は来るな」と書いたら、地震も台風も来ないのか。そうではないだろう。国会前に集まった自称十万人の人たちが、「拉致被害者」の奪還の声を上げてくれたなら・・・。無理か。愛国心も同胞愛のカケラもない人たちだから。