九月二日(水)雨のち晴れ。
小針政人君が編集をしている大行社の機関誌『大吠』の第二九〇秋季号の締め切りぎりぎりになって入稿。私が連載させて頂いているのは、軽いノリの読み物で、タイトルは『暗雲・層雲・青雲』。今回は連載第四回で、『三冊の本』という題名で書かせて頂いた。私が、もし無人島に行ったら持って行きたい「三冊の本」は、という内容である。いくら何でも一冊ではさみしい。三冊なら飽きずに読めるからである。
その三冊の本とは、まず野村先生の獄中句集の『銀河蒼茫』、そして中国は唐の時代の詩を編纂した『唐詩選』。もう一冊も中国の本で、歴史家、司馬遷が編んだ『史記』の三冊である。
『唐詩選』の詩の総数は四百六十五首、詩人の数は百二十八人。作品を最も多く選ばれたのは杜甫の五十一首を筆頭に、李白三十三首、王維三十一首、岑参二十八首と盛唐詩に重点が置かれており、中、晩唐を代表する韓愈や白居易、李商隠、杜牧などの詩はなぜか選出されていない。
『唐詩選』は、白居易の社会詩などを全く無視して、懐古・送別・旅愁といった日本人ごのみの情感に訴える詩が多く選ばれていることが、多くの人たちに愛された理由ではないだろうか。
そして、『唐詩選』の中の詩人の多くが、妬みや嫉み、あるいは上司の罪に連座して、辺境の地に左遷され、失脚し不遇のうちにその生涯を終えた人が圧倒的に多いのに驚かされる。その人たちの失意や絶望の中の叫び、あるいは一筋の希望を見出だそうとする思いが、国を越えて日本人の魂をゆさぶり、その情念や不屈の精神に共感したに違いない。ある意味で『唐詩選』は、私の人生の中の一冊と言っても過言ではない。
車に乗っていて、待ち合わせた時間に早く着いたときなど、時間つぶしのために置いてある本が白楽天詩の詩集である。難しい詩が多いのだが「読書百遍、意自ずから通ず」で読んでいる。
夕方から、上の子供と一緒に歯医者へ。下の子供も合流して夕食の買い物。愚妻を迎えに行き、帰宅。「鳥人間コンテスト」を酒の肴に酔狂亭で酔う。
小針政人君が編集をしている大行社の機関誌『大吠』の第二九〇秋季号の締め切りぎりぎりになって入稿。私が連載させて頂いているのは、軽いノリの読み物で、タイトルは『暗雲・層雲・青雲』。今回は連載第四回で、『三冊の本』という題名で書かせて頂いた。私が、もし無人島に行ったら持って行きたい「三冊の本」は、という内容である。いくら何でも一冊ではさみしい。三冊なら飽きずに読めるからである。
その三冊の本とは、まず野村先生の獄中句集の『銀河蒼茫』、そして中国は唐の時代の詩を編纂した『唐詩選』。もう一冊も中国の本で、歴史家、司馬遷が編んだ『史記』の三冊である。
『唐詩選』の詩の総数は四百六十五首、詩人の数は百二十八人。作品を最も多く選ばれたのは杜甫の五十一首を筆頭に、李白三十三首、王維三十一首、岑参二十八首と盛唐詩に重点が置かれており、中、晩唐を代表する韓愈や白居易、李商隠、杜牧などの詩はなぜか選出されていない。
『唐詩選』は、白居易の社会詩などを全く無視して、懐古・送別・旅愁といった日本人ごのみの情感に訴える詩が多く選ばれていることが、多くの人たちに愛された理由ではないだろうか。
そして、『唐詩選』の中の詩人の多くが、妬みや嫉み、あるいは上司の罪に連座して、辺境の地に左遷され、失脚し不遇のうちにその生涯を終えた人が圧倒的に多いのに驚かされる。その人たちの失意や絶望の中の叫び、あるいは一筋の希望を見出だそうとする思いが、国を越えて日本人の魂をゆさぶり、その情念や不屈の精神に共感したに違いない。ある意味で『唐詩選』は、私の人生の中の一冊と言っても過言ではない。
車に乗っていて、待ち合わせた時間に早く着いたときなど、時間つぶしのために置いてある本が白楽天詩の詩集である。難しい詩が多いのだが「読書百遍、意自ずから通ず」で読んでいる。
夕方から、上の子供と一緒に歯医者へ。下の子供も合流して夕食の買い物。愚妻を迎えに行き、帰宅。「鳥人間コンテスト」を酒の肴に酔狂亭で酔う。