五月五日(金)晴れ。子供の日か。
八時に朝食も取らずに、家族で伊勢原へ。途中ほんの少し渋滞もあったが、一時間程度で淨発願寺に着。和尚さんにご挨拶をしてから、まず野村先生のお墓に詣でる。その後、両親のお墓へ。今月の十日は、母の十三回忌である。早いものだ。お墓をきれいに洗って、花を供して家族で手を合わせた。
上りの海老名のSAには、ロクな店もなく、いつも混んでいるので、当然パスして、すっ飛びで横浜に戻る。一度、自宅に帰ってから着替えて、馬車道の「勝烈庵」へ。この時期には「カキフライ」が終って残念ではあるが、カツとエビフライを頼んで昼食。私は、横浜では、勝烈庵以上にトンカツの美味しい店を知らない。東京だったら大田区は久が原の「自然坊」のヒレカツ。ちょっと高いが、絶品。しかし能書きを言うほど、トンカツを食べてはいない・・・。
五月三日の安倍総理の「改憲」に関するビデオメッセージを見てがっかりした。憲法の九条の第一項と二項はそのままにして、新たに三項を設けて自衛隊の存在を明記する。と言うもの。姑息な手段ではないか。自民党の憲法草案には、「国軍の創設」とあったはずだ。選挙目当て、公明党対策、と言われても仕方あるまい。国体を守るべき軍隊の存在をあいまいにし、自衛隊員に武士としての名誉を与えないで、何で、彼らに、有事の際に「死んでくれ」と言えるのか。
三島由紀夫は、市ヶ谷台の決起の際に示した「檄文」にこう書いた。
「法理論的には、自衛隊は違憲であることは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によってごまかされ、軍の名を用いない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頽廃の根本原因を、なしてきているのを見た。もっとも名誉を重んずべき軍が、もっとも悪質の欺瞞の下に放置されて来たのである。自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負いつづけて来た。自衛隊は国軍たりえず、建軍の本義を与えられず、警察の物理的に巨大なものとしての地位しか与えられず、その忠誠の対象も明確にされなかった。われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。自衛隊が目ざめる時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。自衛隊が自ら目ざめることなしに、この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽すこと以上に大いなる責務はない、と信じた」。
安倍総理と心ある自民党員に、この三島由紀夫、森田必勝両烈士が命を懸けて訴えたこの叫びに耳を傾けてほしいものだ。
八時に朝食も取らずに、家族で伊勢原へ。途中ほんの少し渋滞もあったが、一時間程度で淨発願寺に着。和尚さんにご挨拶をしてから、まず野村先生のお墓に詣でる。その後、両親のお墓へ。今月の十日は、母の十三回忌である。早いものだ。お墓をきれいに洗って、花を供して家族で手を合わせた。
上りの海老名のSAには、ロクな店もなく、いつも混んでいるので、当然パスして、すっ飛びで横浜に戻る。一度、自宅に帰ってから着替えて、馬車道の「勝烈庵」へ。この時期には「カキフライ」が終って残念ではあるが、カツとエビフライを頼んで昼食。私は、横浜では、勝烈庵以上にトンカツの美味しい店を知らない。東京だったら大田区は久が原の「自然坊」のヒレカツ。ちょっと高いが、絶品。しかし能書きを言うほど、トンカツを食べてはいない・・・。
五月三日の安倍総理の「改憲」に関するビデオメッセージを見てがっかりした。憲法の九条の第一項と二項はそのままにして、新たに三項を設けて自衛隊の存在を明記する。と言うもの。姑息な手段ではないか。自民党の憲法草案には、「国軍の創設」とあったはずだ。選挙目当て、公明党対策、と言われても仕方あるまい。国体を守るべき軍隊の存在をあいまいにし、自衛隊員に武士としての名誉を与えないで、何で、彼らに、有事の際に「死んでくれ」と言えるのか。
三島由紀夫は、市ヶ谷台の決起の際に示した「檄文」にこう書いた。
「法理論的には、自衛隊は違憲であることは明白であり、国の根本問題である防衛が、御都合主義の法的解釈によってごまかされ、軍の名を用いない軍として、日本人の魂の腐敗、道義の頽廃の根本原因を、なしてきているのを見た。もっとも名誉を重んずべき軍が、もっとも悪質の欺瞞の下に放置されて来たのである。自衛隊は敗戦後の国家の不名誉な十字架を負いつづけて来た。自衛隊は国軍たりえず、建軍の本義を与えられず、警察の物理的に巨大なものとしての地位しか与えられず、その忠誠の対象も明確にされなかった。われわれは戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った。自衛隊が目ざめる時こそ、日本が目ざめる時だと信じた。自衛隊が自ら目ざめることなしに、この眠れる日本が目ざめることはないのを信じた。憲法改正によって、自衛隊が建軍の本義に立ち、真の国軍となる日のために、国民として微力の限りを尽すこと以上に大いなる責務はない、と信じた」。
安倍総理と心ある自民党員に、この三島由紀夫、森田必勝両烈士が命を懸けて訴えたこの叫びに耳を傾けてほしいものだ。