11月21日(日)曇り。
二日酔い気味である。しかし食事はしっかりとる。朝食は、おでん、目玉焼き。昼食は、お茶漬け。夜は、春巻き、パスタ・アラビアータ。休肝日とした。
酒とズブズブの関係となってから久しい。紅灯の巷に出かけることが日課のようになっていたのは40代、50代の頃まで。その後は、特別な用事や友人からの誘いがなければ、出かけなくなった。特に、古来稀な歳となってからは酔狂亭と名付けた我が家で飲むことが多くなった。特にコロナ禍だ、恐る恐る出かけても面白くない。ほとんど酔狂亭にて世を罵り、我が境遇を嘆き、週刊誌の皇室報道を罵倒しつつ、酔ってそのまま寝ることが日課のようになっている。というのは、大げさで、その日の気分で、本を肴にしたり、ネットフリック、アマゾンプライム、ユーチューブで適当な映画を見ながらのんびりしている。
気分が良い時は「森伊蔵」、ちょっと良い時は「伊佐美」か「三岳」、普通の時は「黒霧島」。贅沢なものよ。一人で焼酎を、頂き物の「バカラ」のロックグラスに注ぐとき、おまじないのように口から出るのは、白楽天の「琵琶行」の一節。
潯陽江頭(じんようこうとう)夜客(かく)を送る
楓葉荻花(ふうようてきか) 秋 索索(さくさく)たり
主人は馬より下(お)り客(かく)は船に在り
酒を舉(あ)げて飮まんと欲するも管絃(かんげん)無し
酒で頭が腐るまでは、すべて暗記していたのだが、今は、この四節しか覚えていない。
特に、「酒を舉(あ)げて飮まんと欲するも管絃(かんげん)無し」の所は決まって二三度繰り返す。遠目に家族は、私がお経でも唱えていると思っているのに違いない。まっいいか。