白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「浦塩斯徳」って分かりますか。

2021-12-10 14:11:41 | 日記

11月29日(月)晴れ。

海軍中将、宇垣纏の陣中日記『戦藻録』を読む。昭和16年11月28日の日記には、「金曜日(曇後晴)。二十六日にハル(注・米国国務長官)は野村・来栖両(注・駐米)大使と会見、書物を以て米国の言わんとするところを手交した。彼のいわゆる四原則を振り回し、支那及び仏印(注・フランス領インドシナ)より全部撤兵を要求し、援蒋(注・蒋介石を支援すること)は止めぬ、三国同盟は死文化なりと言われたのでは、顔は丸潰れではないか。もはや致し方はない、やるだけだ。こうと腹を定めたら外交をあまりギリギリにやらぬようにすべきだ」。この10日後に真珠湾への攻撃が開始される。正に風雲急を告げる日米の様子が描かれている。12月の8日には映画「トラ・トラ・トラ」を見るつもり。

「浦塩斯徳」と書いてウラジオストックと読む。当然当て字である。その当て字の影響で、私たちは、そのロシアの軍港である地名をウラジオ・ストックと真ん中で区切って読む。しかし、本来は、ウラジ・オストックと区切って読むのだと半藤一利氏の『歴史探偵・忘れ残りの記』(文春新書)で知った。ウラジの意味は「東方」、オストックは「支配」と言う意味であるそうだ。すなわち「ウラジ・オストーク」とは、東方支配。この国名の当て字は、現在でも米国、仏国(フランス)、独国(ドイツ)の三国だけは新聞等でよく目にする。明治の人たちは、とにかく言葉を漢字化することに情熱を注いだ。どこかの知事さんのように、やたらに横文字を使ってスピーチすることが自分をインテリに見せることだと錯覚しているが、もう少し日本語を大切にしてもらいたいものだ。


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「よあそび」に「目覚まし」か。訳分かんねぇ。

2021-12-10 13:34:35 | 日記

11月28日(日)晴れ。

朝食は、紅鮭、「つた金」の焼きのり、モズクの味噌汁。昼は、稲庭うどん。夜は、「正華」の焼売、餃子、小エビと卵炒め。お供は「伊佐美」。酔狂亭にて独酌。

最近は訳の分からいことばかりで、時代が、私より百メートルくらい先に行っている。先日も、原稿を書きながらBGM代わりにテレビを聞いていたら、「よあそびが受験生に」?が頭に五つ。「目覚ましテレビ」のテーマソングに「よあそび」が。なめんなよ!どうやら「よあそび」というバンド?があるらしい。

また以前、下の子供が「ししゃも」とかいうロゴの入ったTシャツを着ていたので。思わず「魚屋で貰ったのか」と言ってたら嫌な顔をされた。これもバンド?の名前とのこと。じゃあ「めざし」はないのか。と聞いたら、ふん、とか言って自分の部屋に行ってしまった。聞けば「世界の終わり」とか言うのもあるらしい。ついて行けるわけないよなぁー。あーあ嫌になっちゃった、驚いた。とウクレレでも弾きながら歌ってみるか。

いわゆる「アイドル」を意識したのは、中学生の頃。当時、ファンだったのは伊東ゆかりと、平仮名ばかりの「いしだあゆみ」の二人くらいか。クラスの女の子たちが「平凡」や「明星」といった芸能雑誌を持ってきてキャアキャア言っていたが、私は、どちらかと言えば、そこまで夢中になれなかった。それはその後の高校生、社会人になっても同じで、特定のアイドルを追っかけたことはなかった。中学、高校と陸上競技をやっていたせいもあり、陸上競技以外に興味がなかったし、社会人になってからも、民族派の運動に忙しく、かつ生活に追われ芸能人に興味を持つ余裕もなかった。まあ考えてみれば無味乾燥な人生だったかもしれない。最近は、暇なとき、ユーチューブで伊東ゆかりやいしだあゆみ。、本間千代子、高石かつ枝といった私の同世代のアイドルの歌を聞いて、遅ればせながら回春、いや青春している。


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