六月二十八日(土)雨。
朝食は、サバの文化干し、冷奴、おしんこ、しじみの味噌汁。土曜日に雨か・・・。今日は、四時から神宮外苑の日本青年館にて大日本生産党の再建六十周年祝賀会がある。三時半に大熊雄次氏と待ち合わせた。
通っている歯医者の先生からお借りした「我が志アフリカにあり」(島岡由美子著・朝日新聞社)がとても面白くて、電車の中で読もうと思ったら、子供に「酔っぱらって忘れてきたら大変なんだから、他の本を持って行って」と怒られた。親の醜態を良く知っている。ハイハイ。すかさず娘が「ハイは一度でいいから」。ハァー。代わりに持って行ったのが「焼き餃子と名画座」(平松洋子著・新潮文庫)。
この名エッセイストのことを知ったのは、遅まきながら「週刊文春」に平松さんが連載している「この味」というコラムでのこと。イラストは、先日亡くなられた安西水丸氏。「どぜう」のことを書いたエッセイを読んでファンになった。「週刊新潮」の読書欄に平松さんの本の解説が掲載されていて購入した。いっぺんに読んでしまうのが惜しくて、電車移動の際の本にしている。
タイミング悪く、電車を一本乗り遅れ会場に着いたのは開会の五分前でギリギリ間に合った。生産党と言えば平成十七年に亡くなられた北上清五郎先生には大変お世話になった。北上先生と酒席を共にしていると、何となく嬉しくなったものだ。さすがに伝統的な団体の重鎮であり戦前、戦後の民族派運動に関することや頭山満、内田良平といった民族派運動を語る上では欠かせない方たちのエピソードをずい分と勉強させて頂いた。また酒席で興が乗ると「黒龍会節」や「無名烈士を弔う歌」「憂国志士」といった戦前の先輩たちが歌ったものを吟じてくれた。そういった歌を歌えるどころか知っている人さえ少なくなった。
杉山清一先輩から指名されて「乾杯」の音頭を取らして頂いた。諸先輩と共に歓談し、新党首となられた丹野寛親党首にご挨拶。感激したのは、今年九十三歳になられる鴨田徳一先生が矍鑠(かくしゃく)としておられ堂々のご挨拶をなされたことだ。いつまでもお元気で私たちをご指導して頂きたいと思った。