白雲去来

蜷川正大の日々是口実

ゲルニカのこと。

2023-10-12 17:27:58 | 日記

10月8日(日)曇りのち雨。

朝食は、豊橋の赤ウインナー、ボロニアソーセージにキャベツの千切り添え、小チキンラーメン。昼は抜いた。夜は、愚妻が出かけたので、久しぶりに上の子供と二人飯。「そごう」のデパ地下で、買ったマグロの刺身、「シンシン」という部位の肉、ナスのレンチン焼き。ワカメサラダ。お供は「黒霧島」。

ロシアとウクライナとの紛争に、イスラエルとハマスとの戦闘で、空爆で廃墟となったビルや街を見ると、ピカソの「ゲルニカ」を思い出す。1938年、ピカソはスペインの共和国政府から依頼されて、パリ万博に飾る絵の題材について頭を悩ませていた。そんな折に、衝撃的なニュースに接する。ピカソの母国スペインは、共和国政府とフランコ将軍率いる反乱軍との間で激しい戦闘が続いていた。ピカソが知った衝撃的な出来事とは、バスク地方のゲルニカという古都を、フランコ軍を支援するナチス・ドイツが爆撃し多数の市民が死傷した。この事実を知ったピカソが、わずか2カ月で完成させたのが「ゲルニカ」である。また、余談ではあるが、この戦いで銃弾に撃たれた兵士を撮影したのが、有名なロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」である。

「ゲルニカ」は「20世紀最大の政治的絵画」と言われ、前述のキャパの「崩れ落ちる兵士」と共に反ファシズムの代表的な作品と言われて来た。私は、その有名な2作品を実際に見たことがある。まず「ゲルニカは、平成5年の8月、野村先生のお供をして行った、「マドリッド・モロッコの旅」の途中にマドリッドの「プラド美術館」にて展示されている「ゲルニカ」を見た。普段は「ソフィア王妃芸術センター」に展示してあるのだが、「芸術センター」が改修工事をしていたために「プラド美術館」に一時的に置いてあった。僥倖であった。「プラド美術館」では、「ゲルニカ」の他に、ゴヤの代表作とも言われている「裸のマヤ」「着衣のマヤ」をはじめ、ベラスケスの「女官たち」「ゲレダの開城」「マルガリータ王女」といった絵画に目を奪われ、さらにエル・グレコなどの世界的にも有名な作品を鑑賞した。

キャパの「崩れ落ちる兵士」の写真は、今から10年前の平成25年(2013)2月に「みなとみらい」にある「横浜美術館」にて開催されていた「ロバート・キャパ、ゲルダ・タロー二人の写真家展」に行って見た。代表的な二つの作品を見ることが出来たのは感慨深い。

 

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