白雲去来

蜷川正大の日々是口実

花の雨 けむる祖国のさみしさよ。

2017-03-08 11:58:01 | 日記
三月六日(月)雨。

ついに来た、花粉の季節がである。部屋に、空気清浄機をつけっぱなしにしていても、目はかゆいし、鼻はムズムズ。多少の効果はあるのかもしれないが、何せ、築が三十年近いボロ屋である。密閉性が悪く、何処からか花粉が入ってくるのだろうか、清浄機一台だけでは、焼け石に水の感がある。マスクをして寝ると幾らか楽なのだが、耳が痛くなって困る。寝室にも、もう一台、花粉専門の清浄機を入れようかどうか迷っている。

天気予報で、毎日、花粉の情報が出されるが、今日、横浜の桜の開花予報が出た。満開になるのは、四月の初旬とのこと。もう何年も、地元の下町を流れる大岡川沿いの桜をバックに家族と記念写真を撮っている。いわゆる定点写真と言うものだ。十年くらいでは、周りの景色は変わらないが、子供が、小学校の低学年から、中学生、高校生、そして大学生になる成長が記録されている。チエホフではないが「桜の園」での写真。

外は、静かに雨が降っている。野村先生の句に、花の雨 けむる祖国のさみしさよ がある。夢ではあるが、桜の木の下に野村先生の句碑を建ててみたい。句は、誰もしゃべるな 桜が散ってゐるから がいい。

午後、アルバイトに行く、上の子供と、ランチ。伊勢佐木町のインドカレーの店「モハン」。私は、キーマカレーとナン。子供は、野菜カレーとナン。私たちがひそかに「アダラカーン」と呼んでいる、愛想の良いのっぽの店長にご挨拶。食後、子供と別れて、雨の伊勢佐木町を少し歩いた。その昔は「伊勢ブラ」などと言ったが、今では、そんなことを言う人もいなくなった。

夜は、酔狂亭にて独酌。
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