二月三日(水)晴れ。
朝食は、マルシンのハンバーグ、赤ウインナー、目玉焼きにセブンイレブンで買ったマカロニサラダ、そしてキャベツの千切り。最高の昭和のメニューである。天気は良いし、朝食は美味いし、懐具合が悪くとも、とりあえずは幸せ気分を味わえる。食べることばかりで申し訳ないが、横浜には焼き鳥屋は星の数ほどあるが「鳥料理」の専門店が、私の知る限りではほとんどない。(誰か知っていたら教えてね)たまに水炊きなどを食べたくなると、仕方がないので自分で作るようにしている。
鶏料理の名店と言えば、横浜ではないが、新橋駅のすぐ近くにある「末げん」と新宿の水炊きの「玄海」が頭に浮かぶ。「玄海」へはもう何度も行ったことがあるが、近年、仲居の接客の質が落ちて足が遠のいた。「末げん」には、二度ほど行ったことがある。古い店の時と、ビルの中に入った新しい店と、それぞれ一度づつ。この鳥割烹の「末げん」は、三島由紀夫先生が、昭和四十五年十一月二十五日に、当時の自衛隊の東部方面総監室において森田必勝烈士と共に自決する前日に食事をした店としても有名である。嵐山光三郎の『文士の料理店』(新潮文庫)に、その「末げん」が紹介されている。
「『末げん』は明治四十二年(一九〇九)に開業した鳥料理店で、原敬首相や六代目菊五郎が愛用してきた老舗である。そのころは間口九間、黒塀の粋な料理店だった。いまはビルとなり、旧店舗の木材を使用した店舗になっている。店の隣は烏森神社で、このあたりは焼き鳥屋が多く、夕暮れともなれば鳥を焼く匂いがたちこめて、サラリーーマンがちょいと一杯飲みにくる盛り場だ。そのなかで「末げん」は高級鶏肉と鴨を使った篤実な料理店で、いまなお三島を慕う文学青年がやってくる。三島一行が食べたのは、鳥刺しや鴨ロースのあとに鳥鍋が出るコース料理だった」。
そう言えば、私の好きな「やまと」も冬の間は、裏の小座敷で鳥鍋をやっている。ひさしく「やまと」の鍋を囲んでいないので、言ってみるかな。
朝食は、マルシンのハンバーグ、赤ウインナー、目玉焼きにセブンイレブンで買ったマカロニサラダ、そしてキャベツの千切り。最高の昭和のメニューである。天気は良いし、朝食は美味いし、懐具合が悪くとも、とりあえずは幸せ気分を味わえる。食べることばかりで申し訳ないが、横浜には焼き鳥屋は星の数ほどあるが「鳥料理」の専門店が、私の知る限りではほとんどない。(誰か知っていたら教えてね)たまに水炊きなどを食べたくなると、仕方がないので自分で作るようにしている。
鶏料理の名店と言えば、横浜ではないが、新橋駅のすぐ近くにある「末げん」と新宿の水炊きの「玄海」が頭に浮かぶ。「玄海」へはもう何度も行ったことがあるが、近年、仲居の接客の質が落ちて足が遠のいた。「末げん」には、二度ほど行ったことがある。古い店の時と、ビルの中に入った新しい店と、それぞれ一度づつ。この鳥割烹の「末げん」は、三島由紀夫先生が、昭和四十五年十一月二十五日に、当時の自衛隊の東部方面総監室において森田必勝烈士と共に自決する前日に食事をした店としても有名である。嵐山光三郎の『文士の料理店』(新潮文庫)に、その「末げん」が紹介されている。
「『末げん』は明治四十二年(一九〇九)に開業した鳥料理店で、原敬首相や六代目菊五郎が愛用してきた老舗である。そのころは間口九間、黒塀の粋な料理店だった。いまはビルとなり、旧店舗の木材を使用した店舗になっている。店の隣は烏森神社で、このあたりは焼き鳥屋が多く、夕暮れともなれば鳥を焼く匂いがたちこめて、サラリーーマンがちょいと一杯飲みにくる盛り場だ。そのなかで「末げん」は高級鶏肉と鴨を使った篤実な料理店で、いまなお三島を慕う文学青年がやってくる。三島一行が食べたのは、鳥刺しや鴨ロースのあとに鳥鍋が出るコース料理だった」。
そう言えば、私の好きな「やまと」も冬の間は、裏の小座敷で鳥鍋をやっている。ひさしく「やまと」の鍋を囲んでいないので、言ってみるかな。