白雲去来

蜷川正大の日々是口実

任侠映画が青春だった。

2023-11-24 14:22:46 | 日記

11月23日(木)晴れ。新嘗祭。

起床後に玄関に日の丸を掲げ、皇居を遥拝。三澤浩一さんから「新嘗祭おめでたうございます」とのメールが入っていた。新嘗祭は、天皇陛下が新穀を神々に供え、自身も食する。古くは11月下旬の卯うの日、明治6年以降は11月23日に行われ、祭日とされた。天皇の即位後初めて行うものが大嘗祭(だいじようさい)。

朝食は抜いた。昼食は、愚妻と一緒に、井土ヶ谷駅近くの蕎麦屋で「天丼セット」。食後に事務所へ。久しぶりに事務所に行き、郵便受けを開けたら、郵便物がどさっと届いていた。山平重樹さんの新刊本をご恵送頂いた。『東映任侠映画とその時代』(清談社刊・2200+税)という本。443頁と言う厚さは圧巻である。本の帯には「日本が最も熱かった時代に捧げる鎮魂歌ーその勃興から終焉までを、剛腕プロデューサー俊藤浩滋の足跡を軸に読み解く、傑作ノンフィクション」。

第一部は、「東映任侠映画の時代ろ、第二部は、「三島由紀夫と任侠」、第三部は、「『任侠』から『実録』へ」、第四部は、「俊藤浩滋と東映の黄金時代」。という構成である。

東映の任侠映画が一世を風靡し、社会現象となったのは1960年代後半。戦後の日本が右肩上がりの高度経済成長を走るなか、「怒れる若者たち」が立ち上がり、「若者叛乱の時代」といわれたあの政治的季節を抜きにして、東映任侠映画の隆盛もあり得なかっただろう。そこに描かれているのは、徹底して男の美学であり、任侠浪漫であった。「あのパターンはみんな俊藤浩滋プロデューサーが確立されたものですよ」(本文より)。そういえば、随分前に俊藤さんの奥さんのことを書いた『おそめー伝説の銀座マダム」という本を読んだことがある。ちなみに女優の富司純子さんは俊藤さんの娘さんである。是非、ご一読をお願い致します。

 

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