白雲去来

蜷川正大の日々是口実

愁思。

2023-10-08 16:43:26 | 日記

10月4日(水)曇り後雨。

朝食は、抜いた。昼は、メンチカツ、マカサラ、スパサラ・珍しくベトナムのフォー。夜は、好きなブログで知って、いつか行こうと思っていた京急弘明寺駅近くの焼き鳥屋「三酉屋(みどりや)」へ。初めてのお店なので、「とりあえず10本焼いて下さい」と頼んだ。感じの良いお店で、かつ中々美味しかった。飲み足らずに、近くのBERに飛び込みで入った。

暑い暑いと思っていたら、いきなり秋が深まった。季節の移ろいを歳なりに経験しているのだが、毎年、それぞれの季節の訪れに新たな感慨がある。慌てて毛布を出した。秋になると思い出すのが唐の詩人、許 渾の「愁思」である。

琪樹(きじゅ)の西風 枕簟(ちんてん)秋なり

楚雲 湘水 同遊を憶(おも)う

高歌一曲 明鏡を掩(おお)う

昨日の少年 今は白頭

庭の木々に秋風が立ち、枕もとには秋が忍び寄った。楚の空にわく雲、湘水の流れを見るにつけ、私はかつて共に遊んだ人達のことを思い出し、声高く一節歌を唄って、私は思わず鏡に蓋をした。そこに写った姿を見れば、つい昨日まで若者だった人は、今はもう、白髪の老人となっていたから。(岩波書店「唐詩選」より)

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