四月尽(月)曇り。
四月が今日で終わる。寒いのか、暖かいのか、いや春とは名ばかりの寒い日の多い、この四月と言う月が私はあまり好きではない。もし、四月に木蓮や桜、あるいは雪柳、小手毬などが咲いていなかったならば、もっと嫌いになっていたかもしれない。
旧天長節の少し前あたりから、横浜では躑躅(つつじ)が色鮮やかになる。でも躑躅は咲いている時はきれいなのだが、桜のように花が駄目になる前に散ることがなく、色が悪くなったものがいつまでも付いていることがあって、お婆さんの厚化粧のようで、目を背けたくなる時がある。その意味では紫陽花も同じだ。
落ち葉や、散ってしまった花びらを掃いている人はたくさん見かけるが、地面に落ちた桜の花びらを掃除している人を見かけることは少ない。桜は、散ってからも水面や地面の上にも花を咲かせているような気がする。まあこんな女々しい気持ちになって四月が終わる。
大型連休と言うこともあって、ニュースでは、相変わらず成田空港や東京駅での混雑ぶりを報道しているが、成田からの出国が過去最高などと言われると、どこが不景気なのかと首をかしげざるを得ない。僻み根性もあって、そんなニュースに接するたびに「チェッ」と舌打ちをしたくもなるが、そこは浪人暮らしの悲しい所で、どうあがいても、ゴールデンウイークに家族を連れて海外旅行に行く余裕などあるわけがない。
幸いに、「ジンギスカン」や「カルビ」をいいタイミングで沢山送って頂いた。連休の間は、籠城を決め込んで我が酔狂亭で家族の機嫌をとるか。私の誕生日の際に、京子ちゃんから頂いた「赤霧島」の一升瓶が、さて何日持つか・・・。