四月七日(月)晴れ。
そういえば、五日の「清明」の日は雨だった。清明で雨となれば、杜牧の漢詩しかないだろう。 漢詩の読み下しも良いが、ここは訳で読んでみて下さい。
清明節だというのに冷たい雨がしとしと降っている。路を行く旅人はすっかり落ち込んでしまい、家畜を放牧していた子供に「この辺に酒屋はあるかね?」とたずねると、牧童は黙って杏花村を指さした。
杜牧さんも子供などに聞かずに、私に聞けば「やまと」へでも案内したのに。共産党体制の今の中国には全く興味もないが、中国の歴史と漢詩は好きだ。
午前中に、沖縄から嬉しいものが届いた。かつて野村先生の運転手兼秘書をしていた金城薫氏から「島ラッキョウ」が二キロも届いたのである。そういえば、過日、金城氏と沖縄の怪人、林史人さんや元キックの選手氏らが飲んでいる時に電話を頂いた。ちょうど私も飲んでいる最中だったので、つい甘えて「島ラッキョウ」をリクエストしたら、どーんと二キロも届いた。いくらなんでも愚妻と二人で二キロは食べられないので、「やまと」とカメちゃんにおすそ分け。でも考えてみると、金城、林の両氏は下戸である。ウーロン茶でよからぬ相談をしていたのかもしれない。
随分前のことだが、作家として活躍している中野ジローさんのお世話で、松本佳展君と一緒に沖縄に遊んだ。その際に紹介していただいたのが林さんである。彼は、沖縄生まれではないにも関わらず沖縄の人たちも驚くぐらいの沖縄の達人で、美味しい店、美味しいものを売る店、米軍基地内のレストラン等、めちゃくちゃ詳しいのである。大好きな嶺吉食堂やそーきそばの名店「すーまぬめー」なども林さんの紹介である。また林さんはご遺骨の収集作業のベテランでもある。あーあ沖縄に行きたいなぁー。金城、林の両氏に感謝。
夜は、酔狂亭にて、島ラッキョウときのこ鍋で月下独酌。