88歳男性。1週間前から食事がとれなくなっていた。県境に自宅があり、他県の隣町にある内科医院から認知症として、アリセプトとリスパダール(夜間不穏)を処方されていた。家族(長女)が「このままではまずい」と思って朝方4時に救急要請した。整形外科医が当直だったが、胸部X線で右肺に異常影を認めるものの、点滴を開始してみると緊急でやることもなかった。内科で入院させてくれて、朝病院に出勤すると入院の申し送りがあった。胸部CTをみると肺癌だった。家族に話しを聞くと、内科医院で肺に何かあるが、(認知症で実質寝たきりに近く全介助のため)治療もできないので経過をみることを言われていたそうだ。点滴して経過をみるが、最期まで病院にいるしかないようだ。理想的には、こうなった時にどうするかを、あらかじめかかりつけの先生と相談して、悪化した時に入院する病院を決めておく(紹介状を出して一度家族だけでも受診しておく)、などの対応をするべきだが、たいていは急にあわてて救急搬入になることがほとんどだ。