なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

気持ちでしたか

2012年09月05日 | Weblog

 70歳台男性。息が苦しくなると訴えて内科新患外来を受診した。喫煙40本/日があり、慢性閉塞性肺疾患が疑われた。酸素飽和度は室内気で96%だった。スパイロはほとんど正常域だが、ピークフローは低下していた。夜間の喘鳴はない。心疾患はなかった。スピリーバ吸入とテオドール内服で経過をみることにした。

 1週間後再受診のはずが翌日また受診した。もともと他院(呼吸器科2名)に通院していて降圧剤と睡眠薬の処方を受けている。安静時でも息が苦しいと訴えているがそうは見えず、外来看護師も変だと思っていた。キョロキョロと診察室を覗きこんだりして挙動不審だった。胸部CTを見ると気腫性変化はわずかだった。軽度のCOPDはあるかもしれないが、どうも心因性の訴えらしい。かかりつけの病院で同じ訴えをしてもあまり取り上げられなかったので当院に来たようだ。とりあえず、スルピリド少量で来週まで経過をみることにした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする