なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

入院と退院と

2012年09月22日 | Weblog

 90歳女性。数年前から肺炎で入退院を繰り返していたが、家庭に喀痰の吸引器を備え付けて、家族が吸引するようになってからは、1年以上入院していなかった。昨日おはぎをのどに詰まらせて、家族がすぐに取り出したというが、今日の早朝から呼吸困難となって救急外来を受診した。酸素飽和度が70%台だったが、救急車ではなく、家族の車で受診していた。当直医の外科医が、酸素吸入と抗菌薬を投与して入院させた。酸喀痰吸引の効果があり、素飽和度は90%台となった。午前中にに連絡が来て、病院に早目に行った(もともと当直だった)。病室にいくと、会話もできて回復していた。

 入院の指示を書いていると、隣の病室に入院していた脳梗塞後遺症・誤嚥性肺炎で入院していた81歳女性が呼吸停止となり、心拍も停止した。今週の日曜日に入院して1週間目だった。悪化時はDNRの方針としていたので、そのまま静かに看取った。もともと独身で、責任者は兄弟の子供(甥)になっている。その甥にしてみれば、両親はまだ健在なので、葬儀をい出すのは初めになる。手続きはどうするのでしょうと言っていた。葬儀社に連絡して、すっかりまかせることになったようだ。

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