なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎

2013年11月06日 | Weblog

 昨日間質性肺炎の73歳男性が、基幹病院呼吸器科から転院してきた。間質性肺炎の急性増悪で入院して、人工呼吸管理でなんとか持ち直したそうだ。その後プレドニン内服となり、現在30mg/日になっている。転院してきて酸素飽和度をみると、80%になっていた。指示では1L/分だったが、3L/分に増量した。酸素分圧は67で、炭酸ガス分圧は39だった。とりあえず、高炭酸ガス血症はないので安心した。まあ、間質性肺炎ではCOPDのような高炭酸ガス血症は見たことがないが。酸素3L/分で飽和度が90%台前半になった。

 在宅酸素で自宅退院するまでのリハビリ目的となっているが、実際は動くと息切がひどく、リハビリは困難のようだ。以前にも同じ疾患で転院してきた同年代の男性がいた。リハビリの意欲はあったが、肺が付いて行かない。リハビリスタッフからも限界といわれて、介助でポータブルトイレ移動がやっとだった(息切しながら)。今度も同じだろう。家族は転院後すぐに帰ってしまって会えなかった。今週中に来てもらって、今後の見通しについて相談することにした。間質性肺炎の初回増悪でも回復する可能性は半分以下のはずで、二度目の増悪ではほとんど助からない可能性が高い。増悪した時は基幹病院に戻すことになっている。

 今日胸部CTで見ると、両側肺全体に間質性陰影が広がっていた。HbA1cが7.9%でステロイド糖尿病になっている。プレドニンは1か月おきに5mgずつ減量の指示がある。糖尿病の治療はまずDPPⅣ阻害剤から開始することにした。空腹時血糖は正常域で、まだ血糖3検にしていないが、食後高血糖を呈しているはずだ。

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