なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

祝100歳

2013年11月07日 | Weblog

 施設入所中の100歳女性が施設の嘱託医(80歳以上の内科医院院長)から紹介されて内科外来を受診した。昨日連携室宛てにFAXが届いて、肺炎疑いで明日受診希望とあった。今日すぐでなくていいんですかと確認したが、いいという。それほど状態は悪くないのだろうと思われた。

 今日施設職員(看護師)と家族に連れられて受診した。車いすにちょこんと座っていた。耳は遠いが会話はできる。脊椎の前弯で胸部X線で判定しがたく、胸部CTを撮った。右肺に軽度の胸水があり、心拡大もあった。両側下腿に浮腫があったが、動かないので息切もない。浮腫の程度は以前より軽減しているという。BNPは120だった。明らかな肺炎の浸潤影は指摘できない。白血球数は3000でCRPは0.0だった。数日経っているので、炎症反応の上昇はないのだろう。咳・痰と微熱があったが、今日は平熱で食欲もあるという。

 数日前から嘱託医が抗菌薬内服を3日分処方していて、必要ないように思われたが、なにも処方しないのもまずいかもしれない。副作用はないようなので同じ薬をちょっとだけ追加した。施設で経過をみてもらって、調子が悪ければ再受診とした。

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