昨日検討会が終わって帰ろうとすると、当直の脳外科医が、28歳女性の入院をお願いしたいという。救急外来に診に行った。1週間前がら腹部違和感があり、3日前から下腹部痛と高熱が続いていた。一昨日に内科クリニックを受診して、同日夜に当院の救急外来も受診した。若い内科の先生が診察して、虫垂炎疑いで翌日(つまり昨日)外科外来受診を指示していた。外科では腹部造影CTを施行した。虫垂炎の所見はなく、腸間膜リンパ節炎だった。外来で点滴(抗菌薬も)して帰宅としていた。高熱で過呼吸気味となり、救急要請して病院に戻ってきたのだった。診察した時は落ち着いていた。すでに入院は決まっていた。白血球数は正常域でCRPが3,3だった。ウイルス性かとも思われるが、エルシニア菌感染も考えられる。もっとも下痢はしていない。迷ったが、抗菌薬を入れることにした。今朝は平熱になっていて、このまま解熱すれば、抗菌薬が効いたと判断されるが、どうなるか。昨年だか一昨年だか忘れたが、同じ病棟(産婦人科病棟を借りた)に17歳女性の腸間膜リンパ節炎の患者さんを入院させた。確か、5-6日で軽快退院したはずだ。
昨日は症例検討会があり、ありふれた症例ではあるが、急性肝炎様のEBウイルス感染と回腸末端炎(エルシニア菌疑いだが、起炎菌不明)の症例を出した。実はパワーポイントでのプレゼンテーションはこれまでになくて、初めて使用した。稚拙な表示になっていて、動画を入れる先生方に比べると小学生レベルだろう。大した診療ではないが、多少珍しい症例もあり、学会の地方会発表くらいはしたいものだ。毎年春に行っている高校看護科の講義も、パワーポイントでしたいとは思っていたが、伸び伸びになっていた。要点だけを記載したプリントだけで行っていたが、来年こそはカラー写真を入れてわかりやすい講義にしたい。5月に向けて今から準備を始めよう。