なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

メトホルミンの効果

2013年11月13日 | Weblog

 糖尿病で通院している45歳男性はうつ病で精神科にも通院している。血糖コントロールはそれほど悪くはないが、良い状態とはいえなかった。前に担当していた先生の時からインスリン注射(30Rの朝夕2回打ち)になっていた。担当するようになってから、メトホルミンを追加処方したが、それほど効果はなかった。けっこうな肥満があるが、投与後も体重は同じだった。

 その後メトホルミンの投与が2250mg/日まで認められるようになった。まず750mg/日から1000mg/日に増量した。さらに消化器症状(嘔気・下痢)に注意しながら、1500mg/日まで増量した。目立った副作用はなく、内服を継続できた。体重が減少して、血糖が改善した。さらにDPPⅣ阻害剤を追加すると、HbA1cが良くなって正常域になった。インスリン量を数回減らして、今日は以前の半分の指示にした。メトホルミンを1500mg/日まで増量した患者さんが数人いて、それなりに効果がある。その中でも、この患者さんは一番効果を実感できる。

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