今日は消化器病学会の教育講演会に行ってきた。外科教授が会長なので、半分は外科手術の話になっていた。それで内容には期待せず、今年は消化器病の学会に全く行ってなかったので、単位がとれればいいというつもりだった。テーマは消化器癌の治療についてだが、思ったよりも興味深く聴くことができた。metabolic surgeryの話で、糖尿病の肥満症の患者さんにバイパス手術を行うと、減量前に血糖値が改善するそうだ。今入院している統合失調症があり、肥満度が増して血糖が悪くなっている40歳台女性に受けさせたいと思いながら聴いた。ただし、費用は自費で200万というから、払えないだろう。父親が糖尿病で透析を受けている。家にいるといくらでも食べてしまうので、定期的に教育入院させる予定だが、それでは良くならない。治療の工夫をしたという記録を残すための入院になっているだけだ。
島根大学第二内科で出した「日常診療における消化器治療薬の使い方」を読んでいる。消化器だけでも多数のガイドラインが出ていて、全部集めるわけにもいかない。今度の本はガイドラインの基本的なところが記載されているので、まずはこれを読んで、興味がある分野のガイドラインを購入することにしよう。