10月30日から出かけて、今日まで化学療法学会に行っていた。昨日はmeet the expertを1日中聴いていた。専門ではない学会に行く時は、教育講演を中心に聴くことにしている。琉球大学の藤田次郎先生のランチョンセミナーが良かった。1~2年後には肺炎を起こす主な起炎菌をいっぺんに診断できるようななるらしい。クラミドフィラの肺炎というものはなくて、気管支炎程度のところに二次的に細菌感染が起こるそうだ。また、夏でもインフルエンザウイルス感染が起こっている。1年中、少数は起きているという図表はみていたが、思ったより多いようだ。夏にインフルエンザ様の症状で受診した患者さんに、「冬ならインフルエンザの検査をしたくなる症状ですね」と言うことがあるが、そのうち一部はインフルエンザなのかもしれない。藤田先生が出している本を購入して勉強しよう。
今日は昼のランチョンセミナーまで聴いて、夕方病院に戻った。内科医院からの紹介患者さん(80歳男性)を若い先生が入院させていた。間質性肺炎が以前からあったそうだ。病院嫌いで体調不良になっても受診せず、動けなくなって衰弱したために昨日家族が救急要請したが、本人が嫌がって救急隊を帰してしまったという。今日は保健師なども間に入って、近くの内科医院に連れて行った。胸部X線で両側肺に陰影を認め、当院内科に紹介されてきた。抗酸菌塗抹でガフキー3号と判明した。結核菌とMACのPCRを提出して、隔離病室に入院となった。もし結核でも、体が衰弱しすぎていて副作用で薬に耐えられず、抗結核剤投与ができない可能性が高い。治療の適応がないと、結核病棟のある病院から受け入れられない言われてしまう。