昨日の午後に102歳女性が嘔吐・腹痛・発熱で内科外来を受診した。嫁など女性の家族3人で連れてきた。見た目は80歳台といわれても納得するくらいだった。ふだんは家の中を這って移動しているという。今年の春に急性膵炎で外科に入院していた。総胆管結石が疑われたらしい。膵炎は軽快したが、その後食事摂取で肺炎になり、2か月近く入院して退院になっていた。今回も血清アミラーゼが高くCTで膵頭部周囲に浸出液があり、膵自体も腫脹しているようだ。総胆管と肝内胆管が拡張していたが、単純CTでもあり、総胆管結石ははっきりしなかった。通常ならば、MRCPを撮って結石があれば、内視鏡治療のできる施設に搬送するが、年齢が高すぎて受けてくれないだろう。1日保存的に治療してらか判断することにした。今日は腹痛もなく、問いかけにも返事をして昨日より反応がいい。このまま週明けまで経過をみることにした。可能であればMRCPをやってみたいが、多分動いて無理だろう。昨夜はベットから降りているところを夜勤の看護師さんに発見されている。認知症に家族が手を焼いていて、以前から申し込んでいた施設入所ができそうだったという。