なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

完全房室ブロックのめまい

2013年11月05日 | Weblog

 昨日の休日、79歳女性が当番医の内科医院から紹介されて受診した。朝起きた時に回転性めまいがあり、嘔吐した。しばらくは動けなかった。その後症状が軽減したので、当番医の内科医院を受診した(気管支喘息などで通院しているのは別の内科医院)。心電図で異常を指摘されて、当院に紹介された。家族の車で受診したが、めまいは軽快していた。心電図で完全房室ブロックがあり、QRSはnarrowで補充調律は房室接合部から出ている。心拍数は40台/分なので、早く動かなければそれほど症状はないらしい。院内を普通に歩けるが、車いす移動とした。

 循環器科医に診てもらうと、めまいは房室ブロックの徐脈のせいでしょうという。それなら今現在もめまいがしてふらふらしているはずだが、症状はない。少し前から動くと軽度に息切れを感じてはいたという。朝の回転性めまいは徐脈とは別に頭位変換性めまいが起こったのではないかと思ったが、治り方が早い気もする。理屈としては、除脈のめまいでは回転性にはならずに、眼前暗黒感とかふらつきではないかと思うが、どうなのか。

コメント
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