来月の糖尿病の講演会のテーマがSGLT2阻害薬。例によって長期処方ができる様になってから使用するので、SGLT2阻害薬も今年になってからやっと処方し始めた。6種類(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザorアプルウェイ、カナグル、ジャディアンス)一気で出ているが、臨床的な差や使い分けについては、ほぼ同等とされているようだ。
一番の適応はメタボの中年だのだろうが、当初考えられていたよりも高齢者でも使用できる。発売以来高齢者にも使用されてきたが、副作用などは、治験中と変わらない(中年者と同じ)ということで、Recommendationの2回目の改訂では、もっと使えますよという内容になっている。
高齢者だとDPP4阻害薬がまず処方されるが、次にメトホルミンは使えず(すでに使用していれば慎重に継続)、SU薬も使いずらい。少なくとも元気な高齢者では、SGLT2阻害薬が案外使えるのかもしれない。
カナグル以外の5種類を処方していて、ルセフィは他の先生の処方継続で、あとは自分で処方を開始した。ただ1~3例ずつではしょうがない。どれか一つに決めて、しばらくそれだけにする方が、感触がつかめていいのかもしれない。あのRecommendationはもっと使ってほしいメーカーの意向が入っている?(勘ぐり過ぎか)。アクトス、グリニド、α-GIの処方は随分少なくなってしまった。