なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今年はまず北陸へ

2016年06月18日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。昨日は内科当番で、当直医から2名の入院依頼の連絡がきていた。ひとりは施設入所中の89歳女性(認知症)で、突然意識消失して救急搬入された。頭部CT,頭部MRIと検査しているうちに意識が回復してきて、経過観察のため入院となった。今日は普段の状態に戻っていた。TIA疑いでということだったが、局所症状がないので、椎骨脳底動脈循環不全と表現すべきかももしれない。

 もう一人は88歳男性で、前日から発熱で近医を受診して感冒薬と解熱薬を処方されていたが、高熱で動けなくなって受診した。肺炎はないので、原因がはっきりしませんがということだった。尿路感染症としてセフトリアキソンを点滴してもらうことにした(尿培養と血液培養も出してくれていた)。今日確認すると尿混濁があり、昨日のCTで膀胱壁が肥厚していた。前立腺肥大もある。両側腎臓周囲の脂肪織が若干汚いかもしれない。前立腺による排尿障害を基にした尿路感染症でいいようだ。解熱してきて、食事摂取良好だった。

 昨夜の当直は、この2名の入院の他にも、76歳女性の脳出血(外側型。地域の基幹病院脳外科へ搬送)、心臓センターのある病院で大動脈解離にステントを挿入した86歳男性の背部痛(CTでは特に問題ないようだった)、36歳男性(外国人)の交通外傷(打撲程度ではある)、小児の発熱数人と盛りだくさんだった。外部からの応援の先生だが、寝られませんでしたと言っていた。お疲れ様でした。

 今日は、53歳男性が血便(新鮮血)で内科医院から直接救急搬送されてきた。朝から2回血便があり、医院を受診した時にも出て、一時血圧測定困難となり、冷汗の出現があったそうだ。点滴開始で血圧が110程度になったという。当院に搬入された時は、看護師さんと普通に話ができるくらいに回復していた。血液検査でHb13と若干下がっていた(点滴でもっと下がるだろう)。腹痛はなく、下痢しそうと思ってトイレに言ったら、血液そのものが出たという。大腸憩室出血かと思って、腹部造影CTを施行したが、憩室はなかった。S状結腸の一部が全周性に壁肥厚を呈していた。腹痛の先行はないが、虚血性腸炎なのだろうか。父親が大腸癌で亡くなっているが、これは癌には見えない。

 月末に夏休みをとる予定なので、旅行の計画(北陸)を立てていた。若い人のような動きまくる旅行は疲れるので、余裕のある計画にする。公務員の夏休みは正規には4日間で、有給休暇を1日足して5日にして、さらに土日を含めて1週間にしたりする。長く休むのも逆に調子が悪くなるので、最近は1回の旅行を2泊3日にして、これを2回とるようにしている。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする