プライマリ・ケア学会(学術大会)の一般講演は案外目ぼしいものがなく、少人数のワークショップが中心になっている。1ワークショップについて別途1000円ずつ支払う。申し込みがちょっと遅いと人気のあるものはすぐに埋まってしまう。今回は希望するワークショップが半分しか申し込めなかった。
あまり考えずに、ワークショップ「明日から処方したくなるOC・LEP製剤」に申し込んでいた。そもそもOC・LEPが正確にわかってないレベル。OCはOral contraceptives経口避妊薬で、LEPはLow dose Estrogen Progestin低用量エストロゲン-プロゲスチン。使用目的がちがうだけで、ほとんど同じもの。
受講予定者にメールが来て、事前学習としてYou Tubeの動画を診て下さいとあった。さっそく見てみると、計45分くらいで良くできている(たぶん)。これを見て、ケアネットの池田裕美枝先生(今回の講師)の番組を見返せば充分な気もしてきた。ワークショップの目的は一般医も低用量ピルを処方できることとあるが、自分で処方することはないと思う。低用量ピルの使い方がわかって、月経前症候群の症状がわかればいいかな。
7~8年前に、下腹部が腫れているという訴えで30歳代女性が受診した。就学前の子供もいっしょだった。横になると確かに下腹部がポッコリ膨れている。エコーをちょんと当てると、妊娠だった。月経(You Tubeの講義で生理と言わないようにと)は最近3か月ないそうで、子供を二人出産しているのに、自分でわからないものだろうかと思った。産婦人科に回しますかというと、今日はいいですと言ってあわてて帰って行った。まったくの想定外で、びっくり+パニックの状態になったらしい。