なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

「誰も教えてくれなかった 循環器薬の選び方と使い分け」

2017年04月03日 | Weblog

  土日は休みだったので、「誰も教えてくれなかった 循環器薬の選び方と使い分け」古川哲史著(総合医学社)を読んでいた。このくらいの内容がちょうどいい。大規模臨床試験の結果をもとに、同効薬のうちどれを選ぶかがわかりやすく書かれている。

 「誰も教えてくれなかった」は医学書院でよく使っているタイトルだが、中外医学社や文光堂でも使っている。大抵買っているので、ネーミングとしてはいいのだろう。

 地域包括ケア病棟で、レスパイト入院を始めてから、それなりの需要がある。基本的には病状が安定している患者さんだが、高齢者が多いので入院中の増悪もありえる。

 80歳代後半の男性は、うっ血性心不全で利尿薬が処方されていたが胸水貯留・BNPの上昇があり、利尿薬そ漸増してARB少量を追加した。今週どの程度改善したか確認する予定だ。

 今日のレスパイト入院は、間質性肺炎で地域の基幹病院呼吸器科に通院している80歳代前半の女性だった。酸素5.5L/分でステロイド・免疫抑制剤、さらには呼吸苦に対して医療用麻薬まで入っていた。今までのレススパイト入院では一番重い患者さんだった。5日間の予定だが、無事に過ごすことを病棟師長さといっしょに祈るしかない。まあ、増悪したら救急搬送だが。

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