前の週の日曜に急性胆嚢炎で入院した70歳代後半の男性は、入院後は症状軽快していた。根熱して、肝機能障害・炎症反応ともに改善していた。MRCPで総胆管結石は否定的で、内視鏡的治療を他院に依頼する必要はなさそうだった。いったん治癒してから待機手術をどうするか今週相談することにしていた。
土日に一回だけだが、37℃台後半の発熱があり、腹痛の訴えはほとんどないものの、食欲が低下してきた。今日の血液検査で、肝機能諸具合としては軽快していたが、順調に軽減していた炎症反応が上昇していた。白血球数16500・CRP24だった。右季肋部の圧痛は軽度で、外見上は何でもないように見える。
腹部造影CTを行うと、胆嚢壁の肥厚が肥立ち、肝床部の炎症像が目立った。炎症がくすぶった感じで進行しているらしい。外科にコンサルトして、早期手術をお願いすることにした。外科では腹部所見が軽度なので、早急な手術はいらないと判断したようだ。ただこの患者さんは、入院時の血液培養でEnterocossus gallinarumが2セットから検出された。
土日に喀痰吸引すると喀痰に血液が混じってきたと連絡が来ていた80歳代前半の男性(胃瘻造設後)は、今日は軽快していた。土日に急に嘔吐した90歳代後半の男性は、本当は今日施設入所予定だったが延期にした。今日は嘔気嘔吐はなく、腹部は平坦・軟で圧痛もない。嚥下訓練再開だが、どうなるか。
5月の連休中の内科当番表を作成した。退職予定で、5月に年休(有給休暇)を消化する循環器科医は、5月の連休のところは手伝ってくれるというので、2回入ってもらうことにした。今日は6月のプライマリケア学会春季セミナーの申し込みをした。
amazonで注文していた、「実用青春俳句講座」小林恭二著と「俳句の世界」小西甚一著が届いた。どちらも思ったよりきれいな状態の本だったので、ちょっとうれしい(前者は古書)。昔は俳句評論といえば山本健吉さんだが、今だったら断然小林恭二さんだ。