化学療法学会3日目。「抗酸菌感染症の最前線」一次結核は若年層に多く、肺炎様の浸潤影を呈して(結核性肺炎)、通常の細菌性肺炎としてキノロンを使用してしまう可能性がある。喀痰の結核菌陽性率が低下して、セカンドラインのキノロンが耐性(14%)になってしまう。二次結核はS2・3・6に小葉性病変の散布から空洞性病変を呈するので、結核を疑うことができる。
非結核性抗酸菌症(NTM)の大部分(88.8%)はMAC症。S2-5に病変を形成する。結節気管支拡張型は中高年の女性に多い。線維空洞型は男女ともに起こり、予後不良で、空洞形成することから結核との鑑別を要する。クラリスロマイシン耐性は予後不良。少量長期投与は再発を予防する。
DDHは固定培地で行い、液体培地ではできないそうだ。羊土社から「結核と非結核性抗酸菌症」の本が出ているので、購入しよう。
抗インターフェロンγ抗体陽性の播種性NTM症は、原因不明の感染症として診断されていないという。QTFで判定不可とされた時は、抗インターフェロンγ抗体陽性が疑われる。
「渡航者向けワクチン接種」講師は「トラベルクリニック」医学書院の濱中篤郎先生。さっそく購入しよう。
「インフルエンザワクチン」講師は菅谷憲夫先生。ご自身はインフルエンザワクチンは効果がないという結論になると思って研究したが、児童生徒への強制接種は高齢者(接種してない)への間接的予防効果があり、接種者にも予防効果があった。1-3歳では効果が高いが、中学生に効果が乏しいのは、ワクチン接種を毎年続けると効果がなくなる可能性があるそうだ(repeat vaccination)。
本来の目的であるICD講習会に出て帰ってきた。