昨夜は病院に泊まって待機していた。当直医は外科医(大学病院から出張)だった。午後8時ごろに高熱で動けなくなって救急搬入された79歳男性は、インルエンザA型だった。点滴をしていたので、ラピアクタを点滴静注した。胸部X線で明らかな肺炎像はなかったが、CRPの値がちょっとウイルス感染にしては高く、抗菌薬(セフトリアキソン)も併用する。外来が忙しくて大変だったので、当直師長から代わりに診るよう依頼されて、病棟で亡くなった90歳女性(脳梗塞+感染症でDNR)のお看取りもした。
その後連絡はなかったが、朝に救急外来受診者を確認すると、午後10時ごろには68歳女性が脳出血(被殻出血)で救急搬入されていた。地域の基幹病院脳神経外科に搬送していた。午前7時ごろには、もちをのどに詰まらせて心肺停止になった62歳男性の救急入もあった。心肺蘇生で心拍は再開して入院(外科病棟ICU)になっていた。
当直医は今日の外科日直医に申し送りをして、当方にも「お世話様になりました。お先に失礼します」と挨拶して帰って行った。いやいや大変お疲れ様でした。昨日の日直の時に嘔吐・腹痛で受診した直腸癌術後の患者さんもきちんと診てくれた(腸閉塞で外科入院)。医師としても社会人としても立派な対応で、恐れ入りました。
入院している両側肺炎と心不全・腎不全の高齢者を診て帰ることにする。年末年始もけっこう病院にいたが、まあ例年並みか。また土曜日は日直で病院に出るし。
「内科医・外科医のための精神疾患の診かた」加藤温著(中山書店)のおすすめ書籍に「パーソナリティ障害」岡田尊司著(PHP新書)が載っていた。Kindleで購入して読んでいるが、具体例が載っていてわかりやすい。マーカーを引きながら読みたいので紙の本も注文した。