なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

食物が詰まった?

2018年01月04日 | Weblog

 昨日の夜間に腸閉塞で62歳男性が外科入院になった。腹痛で受診して、腹部X線でニボーを認めた。事故で内臓破裂をきたして手術を受けた既往がある。

 癒着性かと思われたが、小腸内に白く写る塊があった。その小腸の口側が拡張して消化液貯留を認めた。肛側の小腸や大腸は拡張していない。食物が一時的に詰まっての腸閉塞かもしれない。餅?。胃の拡張がないので、チューブの挿入はしないで、経過をみることになった。今日は症状が軽減して、水分可の指示が出ていた。

 島根大学の木下先生(大ファンです)が消化器病学会で、餅による腸閉塞の症例をいくつか出していた。経過をみていれば消化されるので、あわてて手術しないようにという話だった。

 「パーソナリティ障害」岡田尊司著(PHP新書)がさっそく届いた。2004年発行だが、なんと34刷でロングセラーなのだった。「人はどう生きるべきか、どうすればその人自身を活かせるのか、本当の自分、本当の幸福に出会えるのか、ということを幼い頃から考えてきた。」そうで、東大哲学科を中退して、京大医学部に入り直している。精神科医になるべくしてなったのだろう。当方は北杜夫の「どくとるマンボウシリーズ」を読んで、何となく医学部に入っただけなので全然違う。

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