なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

院内勉強会(感染管理)

2018年01月24日 | Weblog

 先週の院内勉強会は、東北医科薬科大学病院感染症内科の関雅文先生に来ていただいた。院内の各職種が参加するが、主には看護師さんたちなので、わかりやすい(明日から役立つ)話をお願いしますと依頼していた。

 いつもの?インフルエンザウイルスと肺炎球菌に罹患したマウスの肺のスライドが出た。臨床微生物学会と感染症学会・化学療法学会でも見せていただいたが、ダブルで罹患すると肺全体が真っ赤に腫脹して、そうなるともう何を使っても手遅れというものだ。

 抗菌薬の使用で注意するべきことと、具体的な感染管理(特に病棟の点滴作成テーブルについて)をわかりやすくお話していただいて、好評だった。

 ご自身の病院では、受付に咳エチケットのポスターを表示して、マスクの自動販売機を設置されているそうだ。当院でも病棟のお見舞いの時はマスク着用をお願いすることになった。院内発症のインフルエンザはお見舞いの方の持ち込みが多い気がする。

 感染症内科は教授を含めて2名しかいないそうで(プラス研修医)、それでも10床のベットを持っていて重症も診ているという。人数からは院内の感染症コンサルタントかと思ったが、そうではなかった。直接自分で診る方が治療がやりやすいと言われた。

 学会でちょっと聞いたくらいだが、抗インフルエンザ薬や抗菌薬をしっかり使用する先生という紹介をされていたように思う。感染症の先生も、コンサルテーション中心の先生と実際に患者さんの治療に当る先生では、言うことに違いが出るようだ。コンサルテーションの先生はなるべく抗菌薬は使用しないようにと言いたがる印象がある(個人の感想です)。

 記念に、監修されたmedecinaの2017年1月号「肺炎への最新アプローチ」にサインしてもらった。感染管理では年に2回院内勉強会を開催する必要があり、1回は比較的若い先生か認定感染管理ナース、もう1回は教授かそれに準ずる先生というパターンになる。

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