なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

NASH

2018年01月28日 | Weblog

 昨年末に腹水・浮腫で入院していた非代償性肝硬変の68歳女性。ウイルス性でもなく、アルコール性でもなく、抗核抗体・抗ミトコンドリア抗体も陰性で、肝硬変の原因は不明だった。サムスカを含む利尿薬で腹水・浮腫は軽快して退院した。退院後に、基幹病院消化器内科の肝臓専門医に紹介していた。

 肥満と糖尿病があり、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)からの肝硬変の可能性が高いという返事だった。血小板数が比較的保たれていたが、NASHでは血小板数が保たれている状態でも肝硬変に至ることはしばしば経験されるそうだ。

 糖尿病の厳格なコントロールと筋肉量の維持・増大が必要で(確立した治療法はないそうだが)、患者さんが希望すれば介入するが、そうでなければ終末期相当として当院に戻しますという返事だった。

 病院で購入している「臨床消化器内科」2018年1月号が「NASH2018」だったので、読んでみよう。

 

 

コメント (1)
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