なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

昨日は大雪

2018年01月23日 | Weblog

 昨日は夕方から雪が降り出した。奥さんから、「今日は病院に泊まれば」という指示も来ていた。コンビニで夕食用の簡単な食事も朝に買ってきていたので、予定通り病院に泊まることにした。通院が片道55Kmの神経内科医も泊まることにしたと言っていた。

 午後は救急当番だった。救急隊から75歳男性が自宅で倒れて(意識は清明だが)起き上がれないという。訪ねて行った娘さんが発見して、救急要請した。搬入時は、意識清明で四肢の麻痺はなかった。バイタルも問題ない。先月も浴槽がら上がれなくなったと救急搬入されたが、搬入時は動けるのでそのまま帰宅していた。

 インフルエンザや肺炎になって、発熱で動けなくなったというわけでもなかった。発熱はなく、炎症反応は陰性だった。頭部CTで脳血管障害はないが、年齢の割に委縮が目立つようだ。年令・生年月日は答えられたが、現在の年月日曜日はわからない。慎重に座位、立位をとらせるとちゃんとできた。歩行もできたが小刻み歩行だった。ただし、明らかな振戦や筋強剛はなかった。

 首都圏に妻と住んでいたが、妻が癌でなくなってから当地に住むひとり娘が引き取ったそうだ。同居はできないので、近くのアパートに住まわせて、毎日食事を届けている。ご本人にできる家事は電子レンジだけだという。介護保険は受けていない。認知症の範疇に入るのだろうが、確定診断と鑑別診断があるので、頭部MRIと神経内科外来を予約した。介護保険申請も勧めた。

 この患者さんを診ていると、時間はすでに当直帯に入っていて、その日当直の外科医が急性腹症の患者さん(56歳男性)の救急搬入を受けていた。夕方腹痛が突発したそうだ。胃潰瘍の既往があり、腹部CTで腹腔内遊離ガス像と少量の腹水を認めて、診断は容易だった。そのまま緊急手術になった。胃角部後壁に穿孔を認めたと記録されていた(術式は縫縮して大網を充填)。朝に、いっしょに手術に入った外科医に会ったが、手術終了後そのまま病院に泊まっていた。外科の先生方、お疲れさまです。

 

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