なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

帯状疱疹

2020年02月12日 | Weblog

 先週の金曜日に、前日の当直だった若い循環器科に早朝に受診した80歳女性の診察を依頼された。

 糖尿病・高血圧症などで当方の内科外来に通院している。心気症・うつ傾向のある方で、様々な訴えでの予約外受診が多く、外来看護師さんにはお馴染みだった。10年経過して、予約外受診は大分減少している。

 一人暮らしで老人ホームなどの入所が好ましいかった。一度見学に行って決まりかけた施設を断ってしまったので、かかわった姉が怒ってしまい、その後はかかわらなくなっていた。

 2日前の先週水曜日から左側腹部から背部にかけての痛みがあった。間欠的な電撃痛のようで、帯状疱疹は認めないが、神経痛様だった。当直医が施行したCTで異常はなく、血液検査でも炎症反応上昇はなかった。痛くて食欲もない、入院させてほしいというので、入院にした。当院らしいゆるい入院だった。

 土日も変わりがな、発疹も出なかった。希望で湿布を貼付していたが、月曜にちょっと赤くなって痒いと言っていた。そして今日は痛みが良くなったので、退院と希望していると看護師さんから報告があった。年金が入るらしい。

 今日診察すると、左側腹部から臀部・大腿部にかけて帯状疱疹を認めた。痛痒いことは痛痒いらしいが、退院希望は変わらないので、痛みとしては軽減しているのだろう。

 月曜日から発疹が出始めていたのだろう。昨日が休日でなければ、昨日気付いたかもしれない。わかった以上は、抗ウイルス薬(ファムビル)を開始するので、1週間入院継続してもらうことにした。

 月曜日に発疹が出たので、疼痛が出始めてから5日目で出たことになる。もっと上の方(Th10-12)に出るかと予想していたが、実際はもっと下(L1-2)だった。

 

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