なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

アデノウイルス咽頭炎

2020年07月17日 | Weblog

 木曜日の午後に、感染管理ナース(ICN)から報告がきた。高熱(40℃)と咽頭痛の18歳女性が救急搬入されることになった。発熱外来担当の内科の先生が、新型コロナウイルスの抗原検査(エスプライン)を提出すると言ってきたという。

 県内の新型コロナウイルス感染者は少ないが、最近専門学校生や大学生などの若い人たちに散発していて、小さなクラスターが発生している。

 当地域では感染者は発生していない。先週の土曜日に、患者が発生している県庁所在地の飲食店に行っていたそうだ。感染者との濃厚接触ではない。

 高熱・咽頭痛だと、溶連菌かアデノウイルスで、EBウイルス一応あるかなあ、と思った。要するに咽頭型の鑑別になる。当院では発熱外来担当医が、新型コロナウイルス感染を疑った時は、医師の采配で抗原検査をしていいことになっている(病歴・問診による検査の推奨項目はあるが)。

 会議が2つ続いて夕方までかかった。ひとつは管理者・院長を交えた会議だったので、内科の若い先生が相談の連絡を寄こしたが、それにも対応できなかった。やっと終わって、どうなったかと確認した。

 まず定番の、溶連菌とアデノウイルスの迅速検査、さらにインフルエンザウイルス迅速検査も提出していた。結果は、溶連菌とインフルエンザウイルスの方は陰性で、アデノウイルスが陽性と出た。

 アデノウイルスによる咽頭炎と判断されて、新型コロナウイルスの抗原検査はしていなかった。それでも胸部CTで、肺炎の有無を確認するところまで行っていた。

 白血球15900・CRP12.2で、アデノウイルス感染ではまるで細菌感染のような検査所見が出ることはあるが、細菌感染?にはなる。入院して、点滴とアセトアミノフェンで経過をみることになっていた。新型コロナウイルス感染初期の検査値(白血球正常~低下、CRP5程度までの軽度上昇)ではない。

 

 県内で新型コロナウイルス感染のクラスターが出て、さらに感染者が増えそうだ。感染症科のある県内有数の病院のベットがいっぱいになると、当院にも入院依頼が来るかもしれないと、コロナウイルス対策本部長の先生から言われた。

 担当者としては来たら診るだけだが、さてどうなるか。

 

 

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