2週間前、内科の若い先生が当直だった時に、次の日の早朝に80歳男性がめまい・ふらつきで受診した。頭部MRIで右後大脳動脈領域に新規の脳梗塞巣を認めた。患者さんは半盲を意識していなかったようだ。(ちょうど出勤してきた神経内科医に引き継いて入院)
2日前に畑仕事の後に、頭重感とめまいが発症した。糖尿病・高血圧症で通院しているクリニックを受診したところ、熱中症と言われて点滴を受けたそうだ。(点滴をしても症状は変わらなかった)
翌日もふらついていて、嘔気・嘔吐もあった。2日後の早朝に受診した時は、ふらつくというが歩行はできた。意識は清明で麻痺はなかった。
頭部MRIの所見は、脳血管支配の後大脳動脈領域にきれいに一致する分布をしている。この領域の脳梗塞はふだんあまり見ないので印象に残った。