なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

contrecoup injury

2020年12月05日 | Weblog

 昨日の午後に自宅で転倒した81歳女性が、整形外科クリニックから救急外来に搬送されてきた。

 右前額部~眼窩と胸部を打撲して、胸痛を訴えているという紹介だった。頭部CTで対側の左後頭部にまだ軽度だが急性硬膜外血種を認めた。contrecoup injuryだった。

 胸部CTで胸骨骨折もあり、胸痛はこのためだった。肋骨・肺には問題がない。こちらは整形外科になるが、保存的にみるだけだろう。救急当番の外科医が、地域の基幹病院脳神経外科に搬送した。

 

 名前に見覚えがあった。2年前に市内の医院から不眠症・食欲不振で当院内科に紹介されていた。認知症の夫が徘徊することが心労となっていた。

 不眠症・うつ状態と思われた。SSRIも使用したが、合わなかった。数回通院しているうちに、就寝前のベルソムラ内服だけで症状が軽減した。外来で話(愚痴?)を聞いたことで気が晴れたのかもしれない。かかりつけの医院に合わせて処方してもらうことにして、当院は終診としていた。

 急性期の治療後にそのまま自宅に退院できなければ、当院にリハビリ・療養の転院になるのだろう。

 

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